うまくいかない日

7/23(土)天気:曇り時々雨

今日は夜勤入りにも関わらず、息子の野球の練習試合があり私は応援に参加した。

朝7時30分に小学校へ集合し試合会場へと向かったのだ。

今日は蒸し暑く曇ってはいたが、雲の切れ間から日がさすとジリジリ暑く体力を奪われた。

 

 

今日は夕方16時半から仕事だったため15時半には家を出発する計算だ。看護師は仕事前に色々と準備や情報収集が欠かせない、余裕をもって行くつもりだった。

しかし試合が終わったのは12時半、小学校へ戻って反省会、家に着いたのは14時だった。1時間は横になりたいと車の中でおにぎりを食べていたので着替えてそのまま横になった、目覚ましは二重にかけてある。

 

 

夢の中で妻と大喧嘩をしている、あまりのリアルさに目が覚めると15時30分、明らかに寝坊した。目覚ましにも全く気付かず眠っていたようだ。高鳴る鼓動を引きずりながら慌てて仕事へ行ったが遅刻にはならなかった、土曜日と言うこともあり日課はなく病棟内も落ち着いているように感じた。

 

 

しかし何故かうまくいかない。夕食を配膳中にお茶碗とお椀が配膳車に引っかかり床に落としてしまった、夜勤帯は調理室まで交換しに行かねばならない、ガッカリしていると今度は電話が鳴る。患者さんの家族からの電話だった、電話対応していると、早々に食事を済ませた患者さんたちが薬をもらいに来る。手が回らない、患者さんたちには少し待ってもらってから服薬の対応をした。落ち着いたところで代わりのお膳をもらいに行く。

 

 

夕食を待たせてしまった患者さんは怒ることはなく穏やかだった。そんな時だ大きな音がして隔離室(カギのかかる個室)へ行ってみると患者さんがお膳を投げ床一面に食器を散乱させている。幸いだったのは食事を全部食べてから投げたので食事は散乱していなかった。

患者さんは「暴力団だ、殺される」と興奮していた、食後の薬を勧めたが拒否されたので時間をおいて関わることにする。

 

 

ここまでくると今日はうまくいかないと感じてしまう。いったん自分たちの食事を済ませ、巡回していると拘束中の患者さんが「しょんべんしてしまった」と話している。オムツから尿がもれ衣類から寝具まで全部交換だった、その後も扉をたたく音がしていってみると「おしっこ」と知的障害の患者さんが呼んでいる。この患者さんは自分の寝具へ放尿していた、ほんの数分間の間に汗だくとなってしまう。

 

 

21時の消灯の時間まではバタバタしていた。お膳をひっくり返した患者さんは結局落ち着くことが出来ず、お薬を飲むのも困難だったので複数の看護師の応援をもらって注射で対応した。幻覚や妄想と言うのは怖いもので自分が意図せず粗暴な行動に出てしまうことがある、看護師は安全に対応するため複数での対応が原則なのだ。

 

 

さて消灯後の私は睡魔との格闘となる。同僚の看護師さんに「あれよね、これよね」と話しかけられたが全く頭に入ってこない。とにかく冷たいコーヒーが飲みたかったが、水筒を忘れてしまい、自分のコップで作ったホットコーヒーを冷凍庫に入れて冷やしていてたらカチコチに凍らせてしまった。あれだけ走りこんだ私の体力は見る影もなく、普通のオンチャンに成り下がっていた。

 

 

帰りの車の運転も眠気が襲ってきたが、窓全開で顔に虫が当たるのを感じながらなんとか無事に家に着くことが出来た。

子供達はとうとう夏休みだ、昼食の準備や野球の練習、父に課せられた任務は多い。残された子供たちとの時間をめいいっぱい全力で過ごしていきたい。